白内障を予防する3つの生活習慣
○有酸素運動
日々の運動も白内障をよくするのには大切です。
運動にもいろいろありますが、どんな運動が白内障に適しているのでしょうか。
有酸素運動が大切です。
激しい運動ではなくて軽い運動がいいのです。
ウォーキングやジョギング、水泳など、日常よく行われる運動がこれにあたります。
一度にたくさん運動する必要はありません。
ちょっとでもいいから続けることのほうが大切です。
特に白内障は日々のダメージにより進行しやすいので、毎日続けることです。
また無酸素運動である短距離走や筋力トレーニングなどの激しい運動となるとストレスも多くかかってしまいます。
軽い運動をして楽しめるというのが大切です。
運動はあくまで楽しむことを目標にしましょう。
なかなか忙しくてそんな時間がとれない、運動はおっくうでできないということもあるでしょう。
そういうときは普段のちょっとしたことを自分でやるようにしましょう。
ロボット掃除機を使わず自分で掃除機をかける、荷物を自分で持つなど、ちょっとしたことでも十分に運動になります。

○目へのダメージ
目をついついこすってしまう習慣も白内障を進めるものです。
「表面をこすっているだけだから大丈夫」そう思ってしまいがちです。
しかし目は軟らかいので、軽くこすっているつもりでも、大きくへこんだりゆがんだりしてしまいます。
そういう小さなダメージが蓄積して白内障が進むのです。
ある方は民間療法で目の周りのマッサージをしていました。
そのマッサージ方法が目に有害で目を押してしまっていたのです。
そのため白内障が進んでしまいました。
でもかゆくなったらどうするの?」と思うかもしれません。
そういうときは冷やしてください。冷やすとかゆみはやわらぎます。
この目をかくということを特に強くしてしまいがちなのがアトピーやアレルギーです。
「私は気をつけているから大丈夫」と思っていても意外とそうでもありません。
アトピー、アレルギー(花粉症など)の場合は意識しなくてもついつい目をかいているのです。
特にアトピーの場合は「アトピー性白内障」と言われるぐらいに白内障が特徴的に現れます。
この目をかくことで引き起こされる白内障の場合はケガによる白内障と同じです。
まして小さいダメージの蓄積なので目のあらゆるところがいたんでいます。
そのため、白内障手術自体が難しくなってしまうこともあるのです。

○お酒とたばこ
お酒やたばこはどうでしょうか?お酒に関しては1日1合程度であればよいでしょう。
というと結構飲んでしまう人が多いです。
飲みすぎてしまうとダメージになってしまうので要注意です。
過剰な飲酒が白内障を進めてしまうというのはすでにデータとして発表されています。
適度な飲酒であると白内障の危険性は55 %少なくなります。
またポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれているといわれる赤ワインだと白内障リスクを50 %減らします。
お酒を飲む場合、ワインが好きなら赤ワインにするのもよいでしょう。
しかし何より飲みすぎないことが一番です。
一方、たばこの場合は白内障によくないです。
適量というのもありません。
なぜたばこが目にわるいのでしょうか。
目は小さな臓器です。目にある血管は小さく細いものです。
たばこを吸うと細い血管が収縮して血流がわるくなってしまいます。
太い血管なら耐えられても細い血管では血流がわるくなりやすいのです。
また、体の酸化(さび)を進めてしまいます。
具体的にはたばこを吸うことで白内障の確率が2.8倍ぐらいになるといわれています。
でも、どうしてもやめられない場合はどうすればいいでしょうか?
病院で禁煙の相談をするのもよいでしょう。
それでも難しい場合も「たばこを吸っているからもう何をしてもいいや」とならずに、
「たばこを吸っている分、他の予防法をきちんとしよう」と考えていただければと思います。
自分が吸っていなくても周りの人が吸っているたばこを間接的に吸ってしまう「副流煙」も問題です。
家族や周りの人がたばこを吸っているときは、自分に煙が入らないようにしてもらいましょう。

まとめ
今回紹介した白内障にならないための3つの生活習慣は白内障だけではなく、
あらゆる病気を防ぐために大切なことでもあります。
「まだやらなくても大丈夫」「面倒くさい」と後回しにせず、
自分の身体と向き合ってきちんと予防していきましょう。
健康な身体であることにデメリットなどありません。
自分は頑丈だと過信したりせず、内側からも外側からもしっかり自分自身で大切に守ってあげてください。
