白内障にならないようにする治療
白内障の薬の役割はわるくならないようにすることです。
薬というと普通は病気をよくするためのものです。
頭痛の薬を飲めば痛みがとれるのは普通です。
目やにの薬を点眼すれば目やにが止まると思うものです。
けれども白内障に関していうと今のところ目薬で治すという方法はありません。
ただし、医学界では今後目薬で治るのでは?という期待があります。
多くの研究者がその目薬を研究していますが、残念ながら安全で効果があるものは今のところないのです。
けれども将来的に白内障を治せる目薬が出たときのためにも、今のうちからわるくしないでおくことが大切です。
何事もかなり進行してしまったものを戻すより、軽い病気を治すほうが簡単なものです。
ですから、ぜひ進行を予防する薬のことを知っておきましょう。

薬を知っていくうえでその名前を知っておくことは大切です。
そして薬に愛着をもって治療をするほうが効果的であることがわかっています。
「そんなスピリチュアルみたいなことがあるか」と思うかもしれませんが、これは実際にわかっていることです。
医学の世界ではプラセボ効果といわれていますが、「これだけの効果があってこういうものである」とわかっているとそれだけ効果がいいのです。
例えば食事をするときのことを考えてみましょう。
「これは山田さんという一流の農家の人が育てたネギを材料に佐藤さんという一流のシェフが作ったものです。佐藤さんは三ツ星ホテルのメインシェフを何年務めた人で……」と言われて出てくると、それが“ネギま”だとしてもなんだかすごいもののような気がしておいしい気がするのに似ています。
せっかく毎日使う薬ですから、その名前や効き方、副作用を知っておくことが大切です。
薬には残念ながら多少なりとも副作用が存在します。
それを全て病院が説明するのは難しいです。

だからこそ何より病院で「どんなお薬を飲んでいますか」と言われたときに簡単に答えられれば、その薬の副作用なのかを知ることができますし、飲み合わせなども確認することができます。
内科の先生や他の科の先生に薬のことを聞かれたときにもすっと答えることができます。
ある方は目薬の副作用で目が荒れることを知りませんでした。
ある病院で出された目薬を一生懸命さしても一向によくならず、かえって目が荒れて目やにが出ていました。痛みもひどいので皮膚科を受診しました。
そのとき目薬の名前を思い出せずついつい言いそびれていたのです。
しばらく皮膚科で治療を受けたけれどもなかなか治りませんでした。
そこで、私のところへ診察にきたのです。
「まずはすべての目薬をやめてみましょう」そう言うと不安そうでした。
薬はいいものなのにやめて大丈夫か心配だったのです。
けれども目薬をやめて1週間もすると痛みはひいて目の荒れも治まってきました。
1カ月もすると元のようによく見えて楽になってきたのです。
まとめ
このように薬を知っているか知らないかがあなたの人生に大きくかかわってきます。
白内障の薬には主に目薬が使われますが、飲み薬を使うこともあります。
ぜひ進行を予防する薬のことを知っておきましょう。
