白内障は点眼薬で治せる?ラノステロールの効果

白内障は点眼薬で治せる?ラノステロールの効果

人間が失明する最大の原因となっている白内障を、

手術をせずに点眼薬だけで治療できる可能性を示した

動物実験の結果が発表されました。

 

英科学誌ネイチャーに掲載された論文によると、

「ラノステロール」と呼ばれる自然界に存在する分子を点眼薬として

投与すると、イヌの白内障に縮小がみられたそうです。

白内障は点眼薬で治せる?ラノステロールの効果

 

ラノステロールに関する実験

 

症状が徐々に進行する眼病の白内障の患者数は世界で数千万人に上り、

治療法は現在のところ手術しかありません。

通常、白内障の手術は安全性が高く決して難しいものではないのですが、

その一方で、人口の高齢化に伴い手術を必要とする患者の数は、

今後20年間で倍増することが予想されています。

 

今回の潜在的治療薬に至るまでの一連の研究は、

遺伝性の白内障に悩まされる家族の子ども2人を対象に始められました。

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研究者の張氏とその研究チームは、この2人の子どもの患者に

ラノステロールの生成に大きく関与する遺伝子に

共通の変異がみられることを発見しました。

これにより、白内障を形成するタンパク質が正常な目の中で

凝集するのを妨げる効果がラノステロールにあると推測したのです。

 

研究では細胞を用いた最初の一連の実験で、

ラノステロールがタンパク質の凝集を防ぐ助けになるとの

直感に対する裏付けが得られました。

 

イヌによる実験

 

次に行った実験では、白内障を自然に発症してしまったイヌに

ラノステロール分子を含む点眼薬を投与しました。

研究チームの報告によると、6週間の治療後

白内障の大きさと特徴的な白濁度が減少したといいます。

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研究結果

「今回の研究は、ラノステロールを水晶体タンパク質凝集の防止に

重要な役割を担う分子として特定するとともに、

白内障の予防と治療に対する新たな戦略を指摘するものだ」

と論文の執筆者らは結論付けています。

 

これから白内障患者が増え、手術が難しくなってくる現状で

より手軽でもある点眼薬治療も考えてみてもいいかもしれません。

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