白内障の目薬はどのようなものがあるのでしょうか
白内障の治療として思い浮かぶのは、点眼薬もしくは手術の2択だと思います。
今回は点眼薬のほうに視点を合わせてみていきたいと思います。
市販薬と処方薬

日本の処方目薬の効果
日本国内で眼科医から処方される点眼薬はグルタチオン点眼液(タチオン)、ピノレキシン点眼液(カタリン、カリーユニ)の2種類が一般的です。
市販薬の中では、新黄珠目薬という生薬由来の目薬が白内障の予防や治療中の方からの人気が高いです。
以前はカタリンKという処方薬で使われるものがドラッグストア等で購入ができましたが、薬事法が改正されて現在は購入ができなくなっています。
ですが処方薬も市販薬のどちらも白内障を治療できるものではなく、白内障の進行を遅らせ抑えるための効果しかありません。
日本国内では白内障の治療は点眼薬ではできないとされています、加えて処方点眼薬も白内障の進行度合いによってはまったく効かない場合もあるのが現状となっています。
海外の目薬がなぜいいのか

健康な瞳の様子
最近日本でも海外の点眼薬が話題にあがるようになってきました。
その海外製の点眼薬がなぜ話題にあがるようになったのか、それは海外で数々使用されてその効果を示しているからです。
海外の注目されている目薬は、Nアセテルカルノシン・非加水分解カルノシン(NAC)という複合アミノ酸が配合されています。
このNアセテルカルノシンが点眼されると本来体内で生成されるカルノシンに変化し、眼球の水溶液に染み込み強力な抗酸化作用を発揮します。
白内障の原因は衰えによる抗酸化機能の低下(カルノシンの生成不足)がおもな原因ですので、Nアセテルカルノシンを点眼することでそれを補い眼球本来の再生能力も回復させることができるのです。
クララスティルとは

クララスティルの新しい可能性
海外の目薬として話題にあがっているものにクララスティルがあります。
これはNアセテルカルノシンという複合アミノ酸溶液を含んだ成分が、白内障に関連性が高いという発明をしたロシアの「マーク・バビザエフ博士」が手掛けた目薬です。
マーク博士はこの発明を各国で特許申請しており、2010年9月に米国でこの特許が承認されました。
加えて、CEマークと呼ばれる欧州連合EUの安全規格の認可をされている唯一のNアセテルカルノシン点眼薬がクララスティルです。
白内障患者が1日2回の点眼を半年続けた結果は、90%で視力の改善が見られ41.5%には水晶体の透過性への作用が確認されました。
水晶体への透過性とは白内障で白く濁った水晶体が透明度を高めたということです。
この臨床試験では白内障を患っていた期間が7年未満の人には早く大きな結果が得られましたが7年から15年という患者でもかなり良い結果が得られています。
2019年現在、クララステティルは販売本数が22万本を突破しており、今後とも注目を集めていく
点眼薬であると思います。